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角膜輪部機能不全を来す疾患に対し、再生医療を応用した上皮幹細胞移植が行われるようになっています。当科は培養角膜上皮移植や培養口腔粘膜上皮移植といった上皮移植を積極的に施行している施設の一つです。今年も、日本各地からの患者さまのご紹介を頂きました。今年は、新たな培養技術として、上皮の基質を羊膜でなくフィブリンを利用した培養上皮を開発しました。角膜上皮だけでなく口腔粘膜上皮に対してもこのフィブリンを用いて臨床応用を開始しています。
眼表面の安定のためには、良好な角膜実質、充分な涙液、しっかりと閉じる眼瞼などが必要です。角膜上皮幹細胞を移植しても、それらが悪くなると、角膜上皮欠損に陥ることがあります。眼瞼形成術の追加により、良好な眼瞼結膜面と閉瞼が得られ、遷延性角膜上皮欠損が改善した症例もしばしば経験しました。今年は、例年にもまして、眼表面疾患における眼瞼の重要性を再確認した年でした。近年は、当院の形成外科准教授田中一郎先生にご協力いただき、眼瞼内反・外反や兎眼の治療にあたっています。
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