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加齢黄斑変性は、黄斑の加齢に伴う変化によっておこる疾患で、高齢者の失明原因のひとつです。脈絡膜から発生する新生血管(脈絡膜新生血管)の有無で「滲出型(しんしゅつがた)」と「萎縮型」に分類されます。
「滲出型(しんしゅつがた)」加齢黄斑変性
視力にもっとも関わりの深い黄斑が悪くなるため、急激な視力低下や中心暗点(上図参照)を自覚することが多く、病状が進行すると視力が失われる可能性があります。
「萎縮型」加齢黄斑変性
黄斑の加齢変化が強くあらわれた状態(網膜色素上皮細胞が萎縮する、網膜色素上皮細胞とブルッフ膜の間に黄白色の物質がたまる)で、病状の進行は緩やかで、視力はあまり悪くなりません。しかし、新生血管が発生することもあるので、定期的に眼底検査、蛍光眼底検査を行い、経過をみる必要があります。
特に、片眼がすでに「滲出型」加齢黄斑変性になっている場合は、注意深く経過をみなければいけません。
網膜の中心部が悪くなるので、視野の中心の、もっともよく見ようとするところが見えにくくなったり(視力低下、中心暗点)。ものがゆがんで見えたり(変視症)、します。
病巣が黄斑に限られていれば、見えない部分は中心部だけですが、大きな出血がおこれば、さらに見えにくい範囲が広がります。
周辺部は見えるため、両眼でみている普通の状態では気がつかないことがあります。
片目を隠し、中心部やどこかの線がゆがんで見えないか時々チェックすることが大切です。
異常を感じたらすぐ眼科受診をしてください。
眼底検査(がんていけんさ)
眼底にある網膜の状態をくわしく調べるために行います。検査の前に目薬をさして瞳孔を開きます。まぶしくて近くが見えない状態が約3時間続きますが、自然に元に戻ります。
蛍光眼底検査(けいこうがんていけんさ)
腕の静脈に蛍光色素を注射してから眼底を調べます。蛍光色素によって血管だけが浮き彫りになりますから、血管の弱い部分やつまったところ、新生血管がよくわかります。
病変の場所や病期にあわせて、光線力学的療法(PDT:Photodynamic therapy)、レーザー光凝固術、新生血管抜去術、黄斑移動術、経瞳孔温熱療法(TTT:transpupillary thermotherapy)、薬物療法といったさまざまな治療法が行われてきています。
当科では精査および加療の必要な患者様に対しては、専門病院への紹介をさせていただいております
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