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どなたでも一度くらい、白目が急に真っ赤になって慌てたことがあるのではないでしょうか。これは「結膜下出血(けつまくかしゅっけつ)」とよばれ、眼科にかかられる患者さんにたいへんよく見られます(写真1)。眼の白目の部分は強膜という強く白い膜のうえに透明の結膜という膜がが覆って、成り立っています。結膜には多くの毛細血管が走っており、目が充血するとよく見て取れます。この結膜の血管が破れて結膜下に血がたまったものが結膜下出血です。結膜下出血では自覚症状がないことが多く、鏡を見て初めて気づいたり、周りの人に指摘されてわかることがほとんどです。
なぜとつぜん結膜下出血がおこるのかははっきりしていませんが、結膜は強膜のうえにピンと張るのではなく、ゆるく余裕をもって覆っているので、まばたきのときに結膜が引っ張られて結膜下出血をきたすのではないかと言われています。結膜下出血は放っておけばかならず出血が吸収されて治ります。とくに治療を必要としませんが、異物感がある場合は点眼薬をさします。高血圧とは関係がなく心配ありません。また眼底出血と間違われることもありますが、眼底出血は文字どおり目の底(奥)のほうで起こる出血なので、表面からは見えません。結膜下出血は眼底出血よりよほど心配のないものです。
結膜のゆるみが多くて、結膜下出血を何度も繰り返す方がときどきいらっしゃいますが、このような場合、「結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)」という状態になっていることが多いのです。結膜弛緩症は結膜のゆるみが、たるみとなって、下まぶたに沿って結膜が余っている状態をいいます(写真2)。結膜弛緩症は余っている部分の結膜を切り取ってピンとさせてあげることによって綺麗になり、結膜下出血を繰り返さなくなります。(写真3、4) |
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