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角膜移植をお考えの皆さまへ
角膜移植について適応疾患についてt角膜移植の種類
角膜移植の種類について
角膜移植の主な原因疾患は、水疱性角膜症円錐角膜角膜混濁角膜潰瘍、角膜ヘルペス、角膜変性症(ジストロフィー)、化学傷/熱傷などです。
全層角膜移植(PKP) 全層角膜移植は、角膜の最も内側にある「内皮細胞」が障害されている疾患に対して行う手術です。 内皮細胞は自己再生能がないため、障害されて極端に細胞数が減ってしまうと移植によって新しい細 胞を供給するしかありません。100年前から行われている方法で、十分確立された方法であり、当科で も毎年100件以上行っています。
内皮細胞が障害される代表的な疾患は「水疱性角膜症(すいほうせいかくまくしょう)」です。水疱性 角膜症にはさまざまな原因があります(下記)。内皮細胞は移植された角膜の細胞の中で、最も拒絶反応を生じやすい細胞ですので、手術後も長期にわたって拒絶反応防止のケアが必要です。
・緑内障発作、あるいは発作予防のための緑内障手術
・眼の手術(白内障手術など)の影響によるもの
・生まれつき少ない例(角膜内皮変性症など)
・分娩時の外傷によるもの
・円錐角膜の進行期でのデスメ膜破裂によるもの
表層角膜移植(LKP)
深層層状角膜移植(DALK)
表層角膜移植は、実質が障害されている疾患に対して行う手術です。角膜の厚みを全部打ち抜かずに、 内側を薄く残して、障害されている実質の深さまでを切除する方法です。深層表層角膜移植は、さらに深いところ、 デスメ膜のすぐ上くらいまで(実質のいちばん下まで)切除します。いずれも、ドナーの角膜はデスメ膜と内皮細胞 を取り除いたものを移植します。ドナーの内皮細胞が移植されないため、拒絶反応の心配がほとんどなく、 当科では積極的に行っています。表層および深層表層角膜移植を行う代表的な疾患は下記のとおりです。
・円錐角膜
・トラコーマやヘルペスなど角膜感染症後の角膜実質混濁
・角膜実質変性症(顆粒状角膜変性、格子状角膜変性など)
角膜内皮移植(DSAEK) 内皮移植は全層角膜移植と同様に、内皮細胞が障害されている疾患に対して行う手術です。ただし、角膜の厚みを全部打ち抜かずに、 内皮細胞だけをはがすようにして切除し(現在では、障害された内皮細胞をはがさない方法もあります)、ドナー角膜の内皮細胞 (およびごく薄く付けた実質)だけを移植する方法です。角膜を打ち抜かないので、角膜表面の手術創がとても小さく、術後の回復が早く、 糸の縫合もほとんど不要という利点があります。ドナー角膜は、内側だけを移植できるようにデザインして専用の機械で作成する必要があるため、 行える施設がまだ限られています。また、日本に導入されてからの年数も短く(当科では7年)、これからの発展の余地を残しています。 しかしながら、全層角膜移植に比べてメリットが多いため、近年どんどん増えており(グラフ)、2011年は、PKPとほぼ同数となりました。

人工角膜移植(Boston Kpro) PMMA(ポリメチル・メタクリレート)というハードコンタクトレンズのような素材でできた土台と前面レンズとの間に、 ドナー角膜を挟むようにセットして、移植する方法です。角膜の内皮細胞が患者さんの眼に直接入らないので、 拒絶反応が少ないなどの利点があります。全層角膜移植を複数回繰り返し行っても拒絶反応を繰り返すなど、 うまく生着しない場合に選択されます。日本では行える施設は限られています。当科でもまだ症例数はごく少ないですが、良好な結果を得ています。
培養上皮移植
培養角膜輪部上皮移植(CLET)
培養口腔粘膜上皮移植(COMET)
重症の眼熱傷(やけど)や眼化学傷(強い酸やアルカリの薬品による障害)、スティーブンス・ジョンソン症候群、 眼類天疱瘡など、角膜上皮の幹細胞(新しい角膜上皮の元となる細胞)が失われた疾患に対して行う方法です。 患者さんの障害されていないほうの眼やドナー眼から角膜上皮幹細胞を取り、再生医療技術によってシート状に培養して増やし、 患者さんの眼の表面に移植します。角膜のかわりに、患者さん自身の口腔粘膜(頬の裏側)を使うこともあり ます。当科では10年の歴史があり、以前はまったく治療法がなかったこれらの疾患に対しても、いくらか治すことができるようになってきましたが、 さらに治癒率を上げるための研究を行っています。
フェムトセカンドレーザー
 を用いた角膜移植
フェムトセカンドレーザーは高周波数で角膜を切開できる生体用レーザーです。この技術を用いて、障害された角膜と ドナー角膜の両方をレーザーで切開して、移植を行う方法です。水道橋病院と協力して行っています。まだ新しい方法ですが、 切開層を自由にデザインできる(図)、術後の外傷に強いなどの利点があり、世界的には増える傾向にあります。
ケラトエピテリオプラスティ
(KEP)
結膜侵入を防ぐなどの目的で、角膜の周辺部組織を輪部に接する強膜上に移植する方法です。
角膜輪部移植 角膜上皮層は、感染から角膜を守るという意味でとても大切なものです。角膜上皮細胞の元となる細胞が、角膜輪部に多数存在することが分かっていますので、上皮障害を引き起こす輪部機能不全に陥った場合、提供角膜の輪部を移植する方法があります。同時に羊膜移植などをすることもあります。
同時手術
白内障手術 水晶体が濁ってしまうと、視力の低下をきたします。手術は、濁った水晶体を取り除き、必要に応じて人工の眼内レンズを挿入します。角膜移植と同時に白内障の手術をするか、あえて別々に手術を行うかは、患者様の状況で異なります。
羊膜移植 羊膜とは、妊婦さんの子宮内にある胎盤(たいばん)組織の一部で、胎児と羊水を包んでいる薄い膜です。帝王切開の際、同意を得た上で提供していただきます。羊膜には、炎症反応を抑え、傷の修復を促進するという効果が認められております。瘢痕性(はんこんせい)角結膜症、上皮欠損、角膜潰瘍などにおいて、眼表面に移植されます。
 
 
 
 
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