(1)研究の概要
翼状片は結膜が角膜に、主に鼻側から侵入し、慢性的な充血や異物感、乱視による視力低下、見た目の悪さなどを引き起こします。外科的切除が根治療法で、侵入結膜切除術を基本とした手術が行われますが、しばしば再発が問題となります。そのため再発防止のためのさまざまな術式が開発されています。
東京歯科大学市川総合病院(以下、当院)では近隣の医院・病院などからのご紹介患者様を中心に、年間100件超の翼状片手術を行っています。当科で行う術式では再発率は低く、患者様の満足度もおおむね良いものではありますが、これまで当科における手術成績をきちんとまとめて調べたことがありませんでした。
そこで、今回我々はこの20年間で当院にて行った翼状片の手術成績を調べることとしました。
本研究を通じて再発率や治療方針、適切な術式の決定に役立つ知見が得られると思いますので、ご協力をお願いいたします。
(2)方法:
1995年からこれまでに東京歯科大学市川総合病院で行った翼状片手術について、手術による合併症、再発率などの手術成績を後方視的に調べます。
(3)本試験の実施に関連する臨床研究計画書および研究方法についての資料は、あなたが希望された場合、他の被験者の個人情報保護や本臨床研究の独創性の確保に支障がない範囲で、閲覧することができます。ただし、閲覧を希望されてから上記の個人情報保護および研究の独創性の確保のために、種々の手続きあるいは研究実施者および研究実施組織における協議を行います。その結果、希望された資料の一部のみの提示となる場合があることをご了承ください。
(4)データ提供の自由について
本研究は、現在の治療および将来的な治療の発展を目的として行いますが、ご自身のデータを提供していただけるかどうかは患者様自身の自由です。提供へ同意をいただけた後に参加をとりやめるのも自由です。また、このデータ提供の参加に同意されなくても、またデータ提供後にこの参加をとりやめることがあったとしても、あなたが今後治療において不利益な対応を受けることはありません。現在の医学技術の発展は、今まで治療を受けられてきた多くの方々のご協力の上に成り立っています。今後も多くの人がよりよい治療を受けられるように、今回の外来検査でのデータ等のご提供をお願いします。少しでも良い治療や診断につなげるための本臨床研究の趣旨をご理解のうえ、ご協力いただけましたら幸いです。
(5)この試験について何かお聞きになりたいことがありましたら、いつでもご遠慮なく下記の責任医師にお問い合わせください。
研究責任者 田 聖花
お問い合わせ先:272-8513 千葉県市川市菅野5-11-15
東京歯科大学市川総合病院眼科 tel:047-322-0151