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・第111回ドーナッツセミナー
網膜疾患を硝子体手術で治すこと
〜網膜剥離とタンポナーデ物質を中心に〜
亀田メディカルセンター 堀田 一樹 先生

網膜剥離は後部硝子体剥離が原因で網膜に牽引がかかることによって起こる。
網膜剥離の治療としては@強膜内陥術 A硝子体切除術 に大きく分けられる。

  1. 強膜内陥術:
    若年者(後部硝子体剥離が関与していない)にはfirst choice。           
    しかし、外眼筋に負荷、侵襲がかかる。結膜も切開する範囲が大きい。
  2. 硝子体切除術:
    結膜やテノン嚢を切開する範囲が小さく、25ゲージでの手術であれば、結膜・強膜縫合も不要であり、侵襲も少ない。
    灌流の水流が直接網膜に当たることによる視野欠損を起こすことがあるため注意する。
    裂孔などの周辺に行う光凝固は、周辺部を多重(2〜3列)かつ密に、後極側は1列程度で多くを必要としない。
〜ガス置換〜
半減期
膨張率
Air

15日

×1
SF6
3日
×2
C3F8
6日
×4

<合併症>
・ガス白内障:びまん性
・虹彩後癒着:約30%に起こるとされており、一番の問題。

〜手術中に網膜復位した場合にタンポナーデは必要なのか?〜  

  • 実際にガスを入れず施行してみたところ、網膜復位率はガスをいれた場合と同等だった。さらに術後の視力>0.4(96%)と視力も良かった。
  • airも入れずに施行してみたところ、もともと牽引が原因となっていたものは復位した。もともと牽引がかかっていなかったものには効果なく、その後ガス注入した。原因となる牽引がなくなればガス注入しなくても網膜復位するということがわかった。

牽引(+)→硝子体切除術で解除
牽引(−)→タンポナーデ(ガス注入など)は不要
復位しない場合はガスorシリコンオイルを使用

<合併症>
  • 硝子体を切除→網膜疾患の治療が始まる
  • タンポナーデ物質(air、ガス、シリコンオイル)は硝子体切除術にとって唯一無二のツール
  • 使用・不使用を含め、選択の標準化は出ていない
(注)
  • シリコンオイルを入れると遠視化することが多く、挿入する眼内レンズには注意する。
  • 若年者は後部硝子体剥離が原因していないことがほとんどであるため、硝子体切除をしても意味がない。基本はlatticeやhole、眼球のカーブが原因であるため、治療は強膜内陥術でなくてはならない。
 
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